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【MUP Week 9】ロジカルシンキングが欠けたら0

MUP Week9のアウトプットになります。

ここでは論理的思考スキルの必要性についてのお話でした。

論理的思考スキルとは、「ロジカルシンキング」と呼ばれますが、実はビジネスをする上で一番重要なスキルでもあります。

前からもいっていますが、ビジネスのスキルは掛け算です。

伝えるスキルが100点でもロジカルシンキングスキルが0なら結局0になって、ビジネスする人間として生きていけないのです。

だからビジネスにおける必要なスキルは全て身につけなければならないのです。

掛け算の理屈から、今回は論理的思考スキルを学びましょう。

論理的思考スキルとは?

論理的と理論的の違い

そもそも、論理的とはどういったことなのでしょうか?

論理的」とは、きちんと筋道立てて考える様子のことを指す言葉です。
熟語を構成している「論」と「理」の意味は、「筋道」という共通したものです。

よく、似たような言葉で「理論的」という言葉もありますが、何が違うのでしょうか?

理論的というのは、以下のように説明されていました。

現象を法則的に論じることができるように、筋道を立てて構築するさまのことを指す言葉です。

つまり、事実の現象から法則を導き出す「理論」は、帰納的な論理によって導き出されるものです。

例えば「○○は、理論的に正しい」ということを使った場合、統計学やデータから得られた正解ということが言えます。

論理的に考えることによって得られた情報は、理論に繋がっているのです。

ちょっと難しいですが・・・「理論」は事実などの法則、「論理」は理論につなげるための考え方でもあります。

ロジカルシンキングは、正解を求めない

例えば、とあるラーメン店の売上と利益を考える場合、以下の情報があったとします。

  • 座席数は13席
  • 浜松駅近く
  • 従業員は3人
  • 1杯650円

この場合、ロジカルシンキングで考えるなら売り上げの正解不正解はありません。

ロジカルシンキング(論理的思考)は、答えを求めるのではなく、考え方の正解不正解を見る思考力でもあるのです。

この考え方は、[フェルミ推定]と呼ばれる思考力がとても重要になります。

フェルミ推定とは?

一見予想もつかないような数字を、論理的思考能力を頼りに概算することです。

フェルミ推定を考える上で、有名な問題があります。

・日本にはマンホールがいくつあるか
・日本にあるワイパーの本数を求めよ

正直、データがあればすぐわかることなのですが、調べてもわからない=答えがない問題になります。

これはデータという事実で答えを出すのではなく、論理的思考によって推定をする力が求められるのです。

仕事でもそうですが、データのある中で企業戦略を打っていくことは稀です。

だからこそ論理的思考スキルから推定していく力がこれからの現代社会においてとても重要になるのです。

少し簡単な問題があったので考えてみましょう。

小学校から大学までに子供は何人いるだろうか?

小学校から高校は進学率100%として

100万人 × 12学年 = 1,200万人

大学の進学率は約50%なので、

100万人 × 50%(進学率) × 4学年 = 200万人1,200万人 + 200万人 = 1,400万人

という結果になります。

ここで気になるのは、「1学年100万人」という前提ですね。

正直これは仮定でしかなく、データはもっと多いかもしれません。

しかしここで重要なのは、答えを出すための式が重要なのです。

だから、ここで意識するのは「1,400万人」という答えよりもなぜ1400万人にいきついたのかのロジックが重要なのです。

つまり、ロジカルシンキングについてはロジックの正解不正解をみていく必要があるのです。

ロジカルシンキングは「因数分解」

先ほどのラーメン屋の売り上げを考えるためには、ロジカルシンキングを使って因数分解していく必要があります。

例えば・・・

  • 平日と休日
  • ランチとディナー

だけでも4つのパターンに分けることができます。

その中で、売り上げに関係する要因として

  • 回転数
  • 来店数
  • 客単価
  • デイリー売り上げ

コスト面でいうなら経費として

  • 原価
  • 人件費

そして最終的に売り上げ-経費が利益となります。

こうすればロジカルシンキングとしての考え方は正解になります。

これがしっかり作り込めると、どんな店でも売り上げを推測することができます。

多くの店舗経営は「なんとなく」

論理的思考で求められることとして、

「顧客視点を論理的に証明し、追求することがビジネスで最重要」ということです。

ラーメン屋にとっても、

  • なんでこの土地なのか?
  • なんでラーメン屋なのか?
  • なんでこの値段なのか?
  • なんでビジネスをするのか?

それは、こうこうこうだから!という理由をしっかり明確にしましょう。

なんとなくという言葉が出てくるなら事業はうまくいかないはずです。

ロジカルシンキングは、式の正解か不正解かを知ること。

式さえわかれば答えがわかります。

コペルニクスの地動説思考

コペルニクスの地動説というのを聞いたことありますでしょうか?

ビジネスにおいて、「コペルニクスの地動説」が超重要となります。

天動説への反抗

もともと、地球の周りを惑星や太陽が回っているという「天動説」として天文学として考えられておりました。

地球は宇宙の中心にあり静止しており、全ての天体が地球の周りを公転しているとする説で、コスモロジー(宇宙論)の1つの類型のことです。

キリスト教でも、人間の住む地球は宇宙の中心であるのにふさわしいと考えられていましたので、その天動説に異議をとなえるのは、相当の覚悟が必要だったといわれています。

それに声をあげたのが「コペルニクス」の地動説でした。

しかし、当時は異端尋問にかけられ、火あぶりにされた学者や知識人もいたぐらいで、コペルニクスの地動説も死後発表されたと言われています。

地動説とは?

コペルニクスの地動説では、太陽のまわりを地球を含めた惑星が回り、地球のまわりを月が回るというモデルで、まさしく現実の太陽系をいい当てていたものでした。

地球は自転もすれば公転もする惑星です。

私たちの地球が宇宙の中心と思い込み、太陽や惑星が地球の周りを回っていると思いきや、実は太陽からしてみたら「お前(地球)が勝手に回ってるんだよ!」ということです。

ビジネスでも思い込みは危険

ビジネスにおいても思い込みはとても危険です。

ご自身の事業に対して思い込みをしてしまい、うまくいかない経営者も多いようです。

ここで大事なのは、「自分の見えている視野が決して正しくない」ということです。

特にビジネス事業では、一時的な感情やマインドの高まりによって正しい判断ができなくなることも多いです。

自分の視点が決して正しくないということを思い続けるのが大切になります。

これから必要なこと

思い込みのドラマチック化

多くの事業がうまくいかない原因は、「人間は思い込みをドラマチック化」してしまう習性があることだということです。

例えば、予防接種の話で世界の何割の子供が予防接種を受けれていないと思いますか?

世界情勢を考えると半分もしくはそれ以上と思うかもしれません。

しかし、事実は20%ほどなのです。

私たちはなぜこれ以上の人数が受けれていないと思ったのでしょうか?

理由は「テレビ」です。

テレビの話を事実として受け止め、世界がそうだと思い込んでしまっています。

しかし、データを知ると事実と違うことは多いです。

根本的にテレビのようなネガティブな話に、人は興味を持ったり共感を得たりすることで、視聴率が上がるのを知っているからこういった表現で放送するらしいですが・・・

これからは、そういった思い込みを防ぐために、二つの本能を捨てる必要があります。

捨てる本能①:分断思考

人は物事を二つに分けたがりますが、二つへの分断は無理なのです。

例えば、

  • 金持ちと貧乏(中間層でほとんどだから)
  • 幸せと不幸(人の価値観によるから)
  • 勝ち組と負け組(人の価値観によるから)
  • サラリーマンとフリーランス(兼業している人いるから)

こんな感じで二つに分けるのは無理がありますね・・・

グラデーション理解

捨てる代わり必要とされるのは「グラデーション理解」です。

ビジネスで必要不可欠です。

例えばあなたが店舗を作るにあたって交通量が多いところと少ないところどちらを選びますか?

交通量が多いと=良いではない

  • 家賃が高い
  • 人件費が必要

交通量が少ない=悪いではない、ポジティブなことを考える人が少ない

  • 家賃が安い
  • 人もいらない
  • デリバリーすれば関係ない

一概に交通量が多いところがいいとは言えません。

売上は伸びるけど、利益が出なければ意味ありませんからね・・・
(土地代高いとかで経費が嵩むこともある)

分断したものをグラデーション化させることが重要です。

捨てる本能②:ネガティヴ思考

人はネガティヴなことに敏感かつ共感しやすいです。

先ほどお話しした通り、テレビの視聴率上げはここに着目されています。

例を示すなら「交通事故の遺族の言葉」です。

交通事故で人が亡くなってしまったという事実だけをテレビは伝えればいいのに、わざわざ遺族の言葉を載せてきます。

それは、人はネガティヴなことに敏感かつ共感しやすいということをテレビ業界の人は知っているからです。

私たちは情報をただ鵜呑みに信じるだけではダメです。普段からいろんなことを疑って自分で調べ、ロジカルに考えることで事実を知ります。

事実がわかるから、データにできる→だから成功できるという流れです。

自分の感情や感覚を定量化して証明することが大事で、論理的思考スキルで重要です。

まとめ

今日はロジカルシンキングについて解説していきました。

どういったスキルなのか?具体的な例も交えることでなんとなく理解できたかもしれません。

次回は、どうやってそのロジカルシンキングを身につけていくのかをご紹介していきます。

MUP Week9のアウトプットでした。

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